関戸書道教室の稽古について書いています。
<稽古について>
書には「実用の書」と「芸術の書」という二つの側面があります。
当教室では、小学生から中学生までは綺麗な字を書くための「実用の書」、高校生からは「芸術の書」にも取り組んでいただけます。
子どもも大人も”見る力”と”意識”が大事
小学生や初心者が身につけたいのは実用の書、いわゆる’’綺麗な字’’だと思います。
綺麗な字を書くためには、大人も子どもも見る力(観察力)が大切です。
一つの線がどこから始まって、どの太さ・長さで、どの方向に向かっているのか、もっと言えばどのような線質で書かれているのか。
見る力を鍛えれば鍛えるほど、書く力もついていきます。
まずは、大人も子どもも見る力を引き上げることを目標にします。
また「書道を習い始めたとたんに子どもの字が変わった!」と聞くことがあります。
これはお子様の意識が”字”に向いたのだと思います。
大人も心の変化で字が変わります。
この点は、書の興味深いところでもありますね。
子どもが綺麗な字を身につけるために
上達には、手本の見方に加えて、用具の使い方を知ることも大事です。
稽古中はその点に力を入れていきます。
席をまわりながら手本の見方を指導し、指導者が実際に書いて筆使いを教えます。
硬筆も、鉛筆の持ち方・運筆(鉛筆を自在に扱う方法)からはじめます。
また、見る力と書く力が育つには個人差があります。
時間がかかることもありますので、長い目で見守ってあげてください。
就学前から来ていたお子様が、3年生4年生になって急激に上達することもあります。
基本的には、たくさん書く前に、一文字一文字ていねいに書くことを大事にする指導法となります。
お子様を預からせていただく以上は、一人ひとりが持っている力を充分に発揮できるような指導を心がけています。
何かご相談があれば、いつでも気軽にお願いします。
大人の書道について
毎月の課題には、漢字・かな・細字(小筆)・ペン・条幅・古典臨書(楷書/行書/草書/隷書/かな)と一通りの手本を用意しています。
「実用の書」と「芸術の書」、どちらにも対応できる内容になっています。
初心者はこれを毎月練習することで、基礎力がついていくと思います。
さらに、そこから書を深める・楽しむためには、早い段階での古典臨書をお勧めしています。
古典は長い歴史を経て残ってきた美しいものばかりです。
教育漢字の字形も、古典を基に出来ています。
臨書を取り入れることで、審美眼が磨かれ、自分の書も観察できるようになるかと思います。
(臨書プラス、書作品や書以外の美術品を見る事もおすすめなので、展覧会情報もこのブログで案内していきますね)
また、書道は「お手本を見て書く」というイメージが強いですが、臨書をしっかりしていれば、手本なしで創作ができるようになります。
「芸術の書」の入り口が、古典臨書にあると考えています。
「書」は深く広いです。どの方向に掘り下げていっても面白い世界です。
書道に興味のある方は、ぜひ一度、教室においでください。
一緒に勉強しましょう!
関戸章麗
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福山市の書道教室
関戸書道教室
050-3580-3735(体験・見学専用ダイヤル)
https://sekitoshodou.com
□駅家教室
□伊勢丘教室
□高屋教室 ※神辺の方も在籍
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